20年以上、さまざまな方の身体と向き合ってきた中で、再発を繰り返す方には共通した思考パターンがあることに気づきます。それは——
「痛みが取れたら、それで終わり」という考え方です。
痛みは確かに「身体からのサイン」ですが、痛みが消えることと「問題が解決した」ことは必ずしも同じではありません。たとえるなら、火災報知器の警報音を止めることと、火を消すことは別のことです。警報を止めても、くすぶりが残っていれば再び煙が上がります。
腰痛を例に考えてみます。ある方が腰を痛めたとします。施術を受けて痛みは落ち着きました。しかし、「なぜその場所に負担がかかったのか」という原因——たとえば股関節の硬さ、体幹の使い方の偏り、片側に重心がかかる歩き方——がそのまま残っていたとしたら、どうなるでしょうか。
日常の動作のたびに、同じ場所に同じ負担がかかり続けます。そして、その積み重ねが一定の閾値を超えたとき、また痛みとして現れます。多くの場合、それは「前と同じ場所」です。
これが「再発」の正体です。施術が悪いのではなく、痛みを生み出した身体の使い方の癖が変わっていないことが問題なのです。
身体の使い方の癖は、長年かけて形成されたものです。歩き方、立ち方、座り方——これらは無意識の習慣として身体に染み込んでいます。意識しようとしても、集中していないときには自然と元のパターンに戻ります。
だからこそ、「癖を変える」には単なる痛みへのアプローチだけでなく、動作そのものへの介入と、身体への理解を深めるサポートが必要になります。
てぃーぐすいでは、痛みの部位だけでなく「その痛みが生まれた理由」を評価します。関節の動き・筋肉のバランス・身体の使い方のパターンを確認し、「どこに負担が集中しているか」「それはなぜか」を一緒に整理します。施術後には、日常生活やスポーツの場面で意識できるポイントもお伝えします。
そして大切なのは、施術を受けた後の24時間です。1日のうち施術を受けているのは90分。残りの23時間30分をどう過ごすかが、変化が定着するかどうかを決めます。自主トレやセルフケアを続けることで、身体は確実に変わっていきます。
「根本から変える」というのは、大げさな話ではありません。たとえば、
このような連鎖が起きると、同じ動作をしても以前ほど疲れにくく、痛みが出にくい身体になっていきます。
スポーツによるケガと日常の腰痛は、一見まったく別の問題のように見えます。しかし、根本にある考え方は同じです。
競技中の繰り返しのケガは、その競技動作の中に身体への過度な負担が生まれているサインです。日常の腰痛は、毎日の姿勢や動作の中に同様のパターンがあります。どちらも、「その人の身体の使い方のどこに問題があるか」を特定することが出発点です。
てぃーぐすいでは、スポーツをする方も、日常の不調に悩む方も、同じ視点で向き合っています。競技レベルや種目を問わず、「再発しにくい身体をつくる」という目標は変わりません。
再発しない身体になるということは、てぃーぐすいに頼り続けなくていい身体になるということです。
てぃーぐすいが目指しているのは、みなさんになるべく早く卒業してもらうことです。身体の使い方を理解して、自分でコントロールできるようになったら、その時間とエネルギーを、仕事でも、スポーツでも、家族との時間でも——本当にやりたいことへ使ってほしいからです。
「痛みがあるから施術に行く」から、「自分の身体を自分で守れる」へ。てぃーぐすいはその変化のためのパートナーでありたいと思っています。